Longer 3D Technology Co., Ltd.
WindowsmacOSiOSiPadOSAndroid

Longer 3D の LaserBurn ソフトウェアの詳細レビュー。不安定なモバイルアプリ、「Smart Engraving」AI を備えた野心的なデスクトップスイート、そして LightBurn や LaserGRBL といった競合製品との比較を取り上げます。

ライセンス / 価格
無料
使いやすさ
6/10
機能
8/10
LaserBurn screenshot

概要 LaserBurn

LaserBurn は、Shenzhen Longer3D Technology Co., Ltd. が自社のレーザー彫刻機(Nano、B1 シリーズ、Ray5 シリーズなど)向けに開発した専用ソフトウェアです。モバイルアプリによる基本的なワイヤレス制御と、Windows / macOS 向けのより包括的なデスクトップアプリケーションからなる 2 プラットフォームのエコシステムとして機能します。ソフトウェアは Longer のハードウェア専用として設計されており、互換性のために特定のファームウェアが必要になる場合もあるため、クローズドなシステムになっています。 この 2 つのプラットフォーム間には、品質面で大きなギャップがあります。モバイルアプリは、接続が途切れやすいといった恒常的な通信トラブルや、プロジェクトを保存できないといった根本的な不具合により、システム的な技術問題を抱えています。その結果、ユーザーレビューは非常に厳しく、平均評価は 5 点満点中 2.72 点にとどまっています。この低パフォーマンスが原因で、多くのユーザーがサードパーティ製ソフトウェアへの乗り換えを検討せざるを得ません。 対照的に、デスクトップスイートは、ベクター編集、マルチレイヤーワークフロー、画像トレースといった機能を備えた、より野心的な製品です。Longer は、このデスクトップ版を差別化するために「Smart Engraving」プラットフォームを打ち出し、自動オブジェクト配置やテキストプロンプトからのデザイン生成といった AI 搭載機能を導入しています。ただし、これらの高度な機能はハードウェアに依存した段階的なロールアウトとなっており、すべての機種で一律に利用できるわけではありません。 市場全体で見ると、LaserBurn は、ブランドに依存しない業界標準である LightBurn や、無償オープンソースツールの LaserGRBL に対する、バンドル済み・無償の代替ソフトとして位置付けられています。デスクトップ版はプロ向けツールに近い機能性を目指していますが、エコシステム全体の成熟度は、モバイルアプリの根本的な不安定さによって損なわれています。その結果、同社が掲げる先進的なソフトウェア構想と、ユーザーが最初に体験する実際の使用感との間に信頼性のギャップが生じ、多くのユーザーが「安定したサードパーティ製ソフトウェアのライセンスは追加で購入すべきもの」と考えるようになっています。

LaserBurn logo

動画チュートリアル

おすすめのLaserBurnチュートリアル

ここでチュートリアルを見る

対応レーザーモデル

よくある質問

LaserBurn とは何ですか?どのレーザー彫刻機向けに設計されていますか?
💡
LaserBurn は、Ray5、B1 シリーズ、Nano などの Longer 製レーザー彫刻機専用に作られた、Longer 独自のレーザー制御・デザインソフトウェアです。他社ブランドには対応しておらず、互換性のある Longer マシン専用として提供されています.
LaserBurn はどのプラットフォームで動作しますか?
💡
LaserBurn は、Windows および macOS 向けのデスクトッププログラムとして、また Android と iOS 向けのモバイルアプリとして利用できます。LaserBurn アプリを使うことで、パソコンからでもスマートフォン/タブレットからでもレーザーを制御できます。
LaserBurn は無料で使えますか?有料ライセンスは必要ですか?
💡
LaserBurn は、対応する Longer レーザー彫刻機のユーザーに無償で提供されます。ソフトウェアの利用にあたって、別個のライセンスキーやサブスクリプション、有料プランなどは必要ありません。
設計や彫刻ワークフロー向けに、LaserBurn はどのような基本機能を備えていますか?
💡
LaserBurn では、画像やベクターアートのインポート、基本図形の描画、テキストの追加、パワーとスピードを個別に設定できるレイヤーの配置が行えます。レーザーヘッドの手動移動(ジョグ)、原点設定、フレーミング、出力、速度、解像度、パス数の調整ができ、そのままリアルタイムでジョブを実行することも、マシンのメモリへアップロードしてオフライン彫刻を行うことも可能です。
高度なメイカーワークフローにおいて、LaserBurn は LightBurn と比べてどうですか?
💡
LaserBurn は、Longer マシン向けにシンプルでプラグアンドプレイであることを重視しています。基本的な編集機能と必要な制御機能は一通り備えていますが、LightBurn が持つ多くの高度なツール、幅広いデバイス対応、細かな設定項目はありません。複数ブランドの機械を混在運用したり複雑なジョブを扱うパワーユーザーは LightBurn を好むことが多く、一方で初心者や Longer マシンのみを使うユーザーにとっては、無償であることもあり LaserBurn で十分というケースもあります。