Atomstack Glacier 120W - 水冷diodeレーザー
AtomstackがKickstarterで水冷diodeレーザー「Glacier 120W」を公開。深い1パス切断と24/7稼働をうたいます。しかし、これまでで最も実力が確認されたdiodeはAtomstack A70の約70W。120Wという主張の現実味に疑問の声も。

Atomstackは最新のKickstarterを開始しました。Glacier 120W。世界初の水冷diode laser engraverを名乗ります。深い切断、ノンストップ稼働、コーヒーテーブル並みの作業エリアを約束しますが、レーザー界隈はまだ様子見ムードです。
Atomstackの公称スペック
- 120W diode output(マーケティング値)
- 水冷で24/7連続運転
- 木材40 mm / アクリル30 mmを1パスで切断
- 800 × 800 mm 作業エリア
- 金属マーキング向けの4W IRモジュール
- 流量・温度・異常の内蔵モニタリング
カタログ上は、まさにdiodeレーザー天国。実際は? ここからが懐疑の出番です。
なぜ専門家は懐疑的なのか
Atomstackのワット表記は昔から…“攻め気味”。前旗艦のA70は実測で約70Wの光学出力を達成——すでにdiodeの限界に近い水準です。そこから一気に120Wへ、というのは「自転車でツール・ド・フランス優勝できます」と言うようなもの。物理が黙っていないでしょう。
切断性能の主張についても:木材40 mmを1発は魅力的ですが、多くのユーザーは、焦げ跡なしでその半分でも十分満足なはず。水冷は安定性を高めうる一方、ポンプやシール、メンテの手間も増えます。「Zero power decay」は心地よい響き——でも「お代わり自由のコーヒー」と同じく、言うのは簡単。
コミュニティの反応
FacebookやInstagramのプロモ動画では、Glacierが分厚い板材をガンガン切っています。Redditでは古参勢が依然クールに構え、「見た目は良い、で、パワーメーターは?」。別のユーザーは、*「A70はマッスルカー。これはロケット——まずはガレージから出られるか見よう」*と皮肉。
展望
Glacierは大胆で野心的、そして見ていて楽しい。もし本当に出せるなら、diodeレーザーを新しいステージへ押し上げるかもしれません。もしダメでも、デモ動画と熱い議論はたっぷり楽しめるはず。しばらくは好奇心と用心、そしてポップコーン片手に見守るのが吉。🍿